(26、27は番号統合により欠番)
「江之浦測候所」という名前から天体観測をするところと思われるでしょう。
小田原市の山中に杉本博司という現代美術家が作った類まれな「美術館、天体観測、歴史博物館」を総合した博物館です。
東海道線根府川駅をバスで登ること15分相模湾を一望する高台にあります。
海を見渡せる高台にあり、1年毎に流転する地球の営みを体感出来る明月門エリアと
山の中腹に文化財が点在する竹林エリアで構成されています
- 明月門エリア
海を見渡せる高台にあります。
夏至、冬至の日の朝に陽の出が差し込むる隧道、石舞台、ガラス舞台、円形舞台などが配置。
広大な海を眺め、天体が毎年春夏秋冬と繰り返される中で人間が生かされているのが認識されます。
これぞ本測候所の「肝」なり。
鎌倉にある明月院の正門として室町時代に建てられた。根津美術館正門として使用されていた。
冬至光遙拝の隧道に沿って檜の造りの上に光学ガラスが敷き詰めている。海にせり出した舞台の上で
パフォーマンスする場合も。
冬至光遙拝の隧道。冬至はだんだん早く太陽が没して行き、あわや世の終わりかと思われた世界に、太陽が再びよみがえる喜びの日であった。再び陽が昇り季節が巡る事を意識したことが人類が「意識」を持ち始めであった。
能舞台の寸法を元に作られ、石橋の軸線は春分秋分の朝日が相模湾から昇る軸線に合わせている
主催者杉本博司氏の写真作品 7カ国の海を撮影した代表作
- 竹林エリア
道に沿って、日本の昔の置物、神社、仏閣や茶室、化石展示、石造物が
点在し日本文化の伝統を再認識する事が出来ます。
明月院エリアから下って行く竹林エリア
降りていく途中にお地蔵さん等が点在
近くで採取された化石群
茶室「雨聴天」うちょうてん」千利休作「待庵」を手本として作成されている
2022年奈良春日大社より御霊を勧請した柑橘山春日社参道
行き方
1、東海道線根府川駅から送迎バスで駐車場に入る
予め下記ホームページから3410円を支払い、根府川駅前に来た予約した小田原文化財団の送迎バスに乗る
2、予約して自家用車またはタクシー小田原、又は湯河原から県道760号線沿いの江之浦測候所入り口から駐車場に入る
入場後手順
1、入場口へ行き案内書と地図、注意書を受け取ります。
注意:敷地内禁煙、建物内の携帯電話不可、商業目的およびドローンの撮影禁止
その他の撮影はOK、ベンチ飲食OK、
行く途中の右脇に「ストーンエイジ カフェ」あり海を見ながら柑橘山で収穫した果実のジュースを飲める
2、屋久杉で作られたテーブルを囲んだ待合棟に行きしっかり準備する
買い物、帰り時刻、地図確認、見学順序、ロッカー使用を確認。
分厚い案内書に目を通した後見学に出発します。
3、明月門エリアから見学し後竹林エリアに向かうのが良いでしょう。
杉本博司
1948年東京都生まれ、1970渡米1974年よりニューヨーク在住、1988年毎日芸術賞
2010年紫綬褒章2017年文化功労者
著書 2020年7月1日-30日日経私の履歴書、江之浦奇譚、影老日記、苔のむすまで
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