シニア街道を行く19、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)の蛙

大磯紹介

蛙鳴蝉噪 彼も一時と 蚯蚓鳴く(あめいせんそう、かもひとときと、みみずなく)
(みみずはオケラのこと)
闘病中の正岡子規に神奈川県大磯町にある300年続く俳諧道場の第15代庵主原昔人が
贈った自作の彫刻に対する子規の返歌です。
元気な時、蛙や蝉が喧しくなくのを聞いたが、病床の今聞くは地中から鳴くオケラの声のみである。
送った彫刻のオブジェが鴫立庵に設置され今や庵のシンボルになっています。(下記画像参照)
鴫立庵は平安時代末期の歌人西行法師が
「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮れ」
と詠んだ大磯海岸のほとりに建てられている俳諧道場です。
中国湘南地方に擬し「湘南」名称の発祥の地でもあります。
元禄8年1695年俳諧師として有名であった大淀三千風(おおよど みちかぜ)が開設し
その後現在22代まで300年間俳諧師が後を継いでいます。
京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並び、日本三大俳諧道場の一つと言われています。
庭には歴代庵主、有名俳人の句碑が林立し茶室、俳諧道場などの建物が点在しています。
場所 東海道線、大磯駅から徒歩7分国道1号線ぞい
入館料310円、俳諧道場などの施設利用料1時間620円。
教室やイベントを随時開催しています。 電話0463-61-6926

「蛙鳴蝉燥」の蛙  正岡子規に送った原昔人原作のオブジェ 神奈川県大磯町 鴫立庵在

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